マスタング 88年コックスタイプ式 クラッシックカー ディーラーズ

今回の車は、アメリカが誇る、名車マスタング。米国の代表的なマッスルカーである。

マイクは、2500ドルでこの車を、売却人の希望価格で買い取った。
最初にリアのディファレンシャルを修理した。

次に、エドが、クラッチを分解し、多板クラッチを外し、見ていくと、突起が付いたフリクション・プレートがケースの中に入っていた。この上に重ねるのが、フリクション・ディスク。穴の内側が、ギザギザになっていて、溝に合うように出来ている。これが、多板クラッチの中身の構造。

エンジンとトランスミッションをつなぐのがクラッチ。クラッチが滑ると動力が伝わらなくなる。これと同じ現象がLSDに起こっていた。

LSDを点検していくと、1枚目のプレートが欠けてしまっていた。これを交換して、LSDを修復した。

ファイナル・ギヤのギヤ比は変えることができるので、マイクがギヤ比を下げたいとの意向があった。それにより、性能の向上ができるからである。古い方のギア比は、3.08に対し、低くするパーツに交換した。

ギヤ比を変えるときの注意点としては、その変更に合わせ、正しくスピード・メーターが作動するようチューニングを行うことだ。走行時、実際のスピードよりも、低い速度が表示されれば、スピード違反で警察に検挙される可能性があるので、ここは、確実に修正したい。

ここまでの修理費用は、250ポンドで収まっている。

今度は、下廻りをチェックしていくと、エギゾースト・パイプの装着の仕方が適正な範囲をこえていた。変な溶接があったり、プロペラシャフトと接触して、パーツが損傷していたりと、ひどい有様である。

マニフォールドも一部つぶれていて、これも無理やりシャフトを通すためのものと思われた。
後ろの触媒コンバーターより後ろの部分は、すべて交換。プロペラシャフトとの接触も解消するように修理する。

エドは、マイクがエンジンのパワーアップのためのパフォーマンス部品購入で散財しないかを心配している。

スロットル・ボディ、エキマニ、コールド・エア・インテーク、アンダー・ドライブ・プーリー、88年式の5リッター・エンジンであれば、これらのパーツの装着で30馬力の出力向上が見込めるとのこと。

これらの部品は、マイクが訪ねた工房で作られていた。1本のパイプをコンピューター制御の機器で狂いなく、曲げをつけていく。複数のロボットを使い、複数のポートをマニフォールドにつくることもしている。
これらの部品の購入に大凡、700ポンド、1000ドルを使用した。

マイクは、このマスタングは、乗り心地が悪いと言っていたので、エドは、リアのショック・アブソーバーを交換することにした。このマスタングには、2つのショックが装着されていて、トラクションの向上と、パワーロスの軽減を図っている。

EGRプレートも交換。パワーアップが見込める。
アンダー・プレート・プーリーも交換。パワーロスをなくし、パワーの増加がみこまれる。

次にボディー・ワークを直していく。
バンパーにも塗装を施し、見た目を良くしていく。

マッスルカー初心者を対象としたチューニングをエドは施している。
ホイールは、ブラックのACコブラタイプ。

買取価格と修理費用を含め、5000ポンドかかった。

こうして、エンジンの吸排気系のチューニングと外回りの手入れをして、いざテストドライブ。

アーリンデール・スピードウェイにて、チューニングをした、このマスタングを走らせ、実力のほどを確認する。自慢の車で、1対1のドラッグ・レースを楽しむ場所。

対戦相手の車は、スリックタイヤを履いている、71年式7リットル超え、コブラジェット。オクタン価102のガソリンの臭いにエドは気がついた。

レースは、思いのほかの勝利。

今朝、映画を観た。モーガン・フリードマン主演、監督のムービー。浮気性の夫が、若い女と同棲している、トレーラーハウスに、スペイン移民の女性が、自分の車を夫から取り返すために、スーパーで知り合った、モーガン演じる映画俳優と乗り込んでいく。モーガンはそれをただ傍観しているだけで、その女性は、夫から力づくで、車のキーを取り返す。同棲中の女は、タバコの煙を燻らせながら、スペイン女性に、私は妊娠したのよと告げる。スペイン女性は、結婚5年だが、子供ができなかったのだ。彼女は、取り返した車を思いっきり後退させて、同棲女のグリーンのマスタングのサイドボディに突っ込み、若い女は覚えておきなさいとの捨てゼリフを吐く。

アメリカで成功した俳優と、スペインから移民してきて、スーパーのレジの仕事をしながら生計をたてる生活をしてきたが、夫は若い女にいれこみ、妊娠させてしまう。これからの生活に何ら希望を持てない彼女に、まーガン扮する俳優が、君は、まだ25才で人生を諦めず、自分の可能性を信じて、これからの人生を歩むべきだということを諭す。

これまでのモーガンの出演している映画は、社会の暗部にフォーカスするだけのものが多かったような気がするが、貧富の差が大きく、たくさんの人たちが希望を失い生きているのを見て、彼がそういう人々を励ます映画を作りたかったのではないだろうかということを考えながら、私は、この映画を楽しんだ。



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