ボルボ PV544 クラッシックカー ディーラーズ

ラッシックカー ディーラーズで今回取り扱う車は、ボルボ PV 544。

売主は、アメリカの多分カリフォルニアのどこぞかの大学で経済学の教授をやっている、初老の男性。頭は真っ白。いかにも大学の教授といった出で立ちだ。

冗談ではあるが、5−60年代の古い車で、自分が購入した価格を売却価格にしようとするマイクに対し、大学の教授は、インフレ要因も考慮に入れなければと返す。さすがは、経済学の教授、スマートな受け答え。

どうやら、キャブレターの調子が悪いようだが、古い車なので、この手のキャブレターを上手くチューニング出来る腕の良いメカニッカがなかなか居なくて、困っているようだ。

内装は、フロントのシートの張替えは行っているが、リアシートはオリジナルのままとのこと。ステアリングやドアトリムは少し、損傷があるが、概ね、良く手入れされているとのマイクの評。

整備記録は、購入後のすべてのものが揃っていたのを、それは金にも匹敵すると言ってマイクは喜んだ。
買い付けを行って、レストアする際に大いに役立つからである。

このボルボ544は、リアにかけてのデザインが特徴的で、今時の余り変わり映えのしない車に比べると、
独創的で魅力的だと私は思う。

トランクルームの状態もとても良く、綺麗だった。

マイクは、この車が一見、日曜の教会の礼拝に出席するため、お年を召したご婦人が大きな帽子を被って出かけるときに乗る車というイメージがあるが、耐久性に優れていて、50年代ごろには、世界各国でラリー・カーとして活躍していたとコメントしている。

試運転をさせてもらうと、マイクは、この車が何年もの間、外を走行することなく、ガレージで眠っていたのが嘘のようだと言うほど、エンジンは良い音を奏でている。

試運転した道路は、その昔、スチーブ・マックイーンが、マスタングGTOを駆っていたところだそうだ。

このエンジンの耐久性と信頼性は非常に高く、長距離走行の記録があるほどだ。
しかし、ツインのキャブレターの調整は簡単ではなく、2つを同調させるには、エドの腕が必要になってくる。

ギアの変速はスムーズだが、ブレーキの効き具合が余り良くなく、調整が必要。

教授がこの車につけた価格は1万ドル。ここから、マイクは交渉していく。マイクは8500ドルで交渉をはじめ、結局9000ドルで売買が成立した。

エンジンは4気筒、90馬力。

エアコンは無し。暑いカリフォルニアには少々きつい。ブレーキはドラム式。

計器類は、クラシカルで良い雰囲気。

キャブレターのチューニングを開始するにあたり、エアクリーナーを外した。
キャブレターのチューブが汚れていたので洗浄し、ガスケットを交換。
キャブレターの修理キットは200ドルほどで、数時間の作業で修理が出来る。
もちろん、知識と経験が無ければ、正確な修理はできないだろう。

アイドル スクリューを調整するため、まずは、動かなくなるまでスクリューを締めていく。
そして、1回転、半回転と、2つのキャブレターのネジを緩めて調整を加えていく。

スクリューを調整したら、エンジンをかけ、バランスを見ていく。
ここで使うのがシンクロメーター。空気の流量を計る。
これで同調させていくわけだが、あまり良い数字ではない。
ジェットスクリューも調整していく。目分量でピストンが少し上がったところで、数字を計測してみる。
エンジンの回転数が上がったままであれば、ガソリンの混合量がやや濃い状態を示す。

逆に、エンジンが止まりそうになるときは、混合量が薄い証拠になるので、適当な回転数になるまで、
チューニングを加えていく。

濃いので、少しナットを締めて調整した。良くなった。
こうして、キャブレターの調整は、無事完了した。さすがはエドだ。



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