いじめと不登校

日本でいじめが社会問題になってから久しい。

そこで、もし、自分の子供がいじめにあったら、どのように対処すべきなのかを、自分の経験も含め考察していきたい。

現代において、いじめが深刻な問題となっているのは、ひとつには、大人の社会が影響している側面があるのではと考えている。

一口にいじめと言っても、現代のいじめの内容は、10年前、20年前とは異質なものである。現在80歳の年代の人たちにいじめの問題をすると、いじめをする者がいれば、ぶん殴れば良いとか、やられたことをやり返せばいいとか言うが、その言葉には、現代のいじめの陰湿性を理解していないことが分かる。

いじめが起きる理由について、まずは考えて、そのあとで、それに対する対応策、解決策を取り上げていきたい。

まずは、いじめが起きる理由について。

日本という国は、島国で、単民族国家(厳密的には、北海道のアイヌ民族の人たちがいるので単民族ではないが)、移民をこれまで、米国や他の欧米諸国のように大量に受け入れてこなかったこともあって、自分が属する、学校や会社などの組織において、あまり目立った行動を取ったり、異論を唱えたりすることに抵抗があったり、まわりの空気を読んで、自分の考えや思いを主張することを避け、よほどのことでもない限り、まわりに同調して、波風たてずに生活していくことが、平穏な人生を送っていくための知恵であるかのように考えている国民が多いのではないかと思う。それが良いかどうかは、意見が分かれるところではあるが。

このような日本の国民性、社会性を考えると、少しでも他人と違ったところがあったりすると、それを敏感に察知して、言葉が良くないとは思うが、吊るし上げるような作用が集団の中に働きやすいのでないだろうか。そして、それが、いじめの端緒になるのではと考えている。

また、戦後の教育にもいじめの理由が潜んでいるように思える。

戦後、日本は、米国から受けた爆弾の投下によって、焼け野原になった国土から、欧米諸国に追いつき、追い越せをスローガンに高度経済成長を遂げた。

国を復興するために、行政においては、指揮を執る官僚、役人を育成し、民間の企業においては、効率的な経営の実現のために欧米諸国において練り上げられた技術を模倣し、生産できる知識を持つ人間を採用する必要があった。

これらを実現するためには、法律や経済、理工系の知識を豊富に持っている学卒が必要であった。学校では、知識の詰め込みを行うために、画一的な教育が施された。学校では、校則によって規律が保たれ、学校を卒業して、すぐに役人や会社員になれるような訓練を学校で受けることとなった。

そのような教育は、官僚や、企業の要請であった。

このような環境の中では、人と異なる発想を持ったり、行動をしようとすることが抑制されやすい。それは、学校の先生でも、その生徒たちにもそのような力が働き易い。

息子が通っていた小学校では、息子以外のクラスの全員が、ニンテンドーDSを持っていた。私は親として、子供の将来を考えたときに、息子がゲーム漬けになって、将来性を失うようなことにはしたくなかったので、息子にDSを買い与えることには、強く反対した。

しかし、結局、息子がDSを持っていないことで友達の輪に入りづらくなっているのを可哀想に思った妻が買い与えることとなり、案の定、中学生になる息子は、勉学に勤しむこともなく、暇さえあれば、ゲームに没頭する日々を送っている。

このことから分かるように、学校においては、まわりのクラスメートが所有しているものを持っていないと仲間外れになり易いということ。

中高生のスマートフォン所有率は、スマホの維持費、本体価格の近年の低下により、年々、その増加に拍車がかかっている。これを所有していないことも、子供が中学や高校で仲間外れになったり、いじめの対象になっていることは、よく聞く話である。

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