いじめと不登校 その5

前回、”その4”で、いじめの相談をクラス担任の先生にしたところ、息子に対するHの態度は軟化し、終息に向かったようであったので、ひとまずは、胸をなでおろすことが出来た。

Hは、クラス担任が受け持っている運動部に属していたので、かなり強い姿勢でHに詰め寄り、警告したようで、それなりの効果はあったことは、不幸中の幸いであった。

しかし、これは、たまたま、加害者のHが、担任教師が顧問をしているスポーツ部に入っていた、その両者の関係があったことで奏功しただけであって、教師や学校側に相談しても、解決に向かうどころか、いじめがより陰湿化する可能性も否定できないケースはよくあることである。

そういったケース(学校に相談して、いじめが悪化する)もあることは、あらかじめ想定し、覚悟の上で、いじめに遭った場合には相談するようにする必要があるので、相談する際には、注意が必要だ。

相談後、いじめ加害者に教師の指導があっても、加害者が性質の悪い者で、且つ悪賢く、頭がまわる人間だと、その後の対応はかなり難しくなることを考えると、相談する際には、いじめの加害者が教師の指導で態度を改める余地が果たしてあるのかどうなのかを、よく見極めることが肝要だ。

いじめは、自殺やリンチ殺人に発展する危険を孕んでいることを、親としてよく認識した上で、自分の子供の取り扱いを考えないと、取り返しのつかないことになる。

手塩にかけて育て上げた自分の子供の、かけがいのない生命を守るためには、熟慮の上、対応すべき手段を選択しなければならない。

そのためには、普段から、子供が通う学校の情報の収集には努めることが必要かと思われる。自分の子供のクラスメートには、どんな子供がいて、どのような家庭環境にあるか、親の仕事は何か、どのような問題が学校で起きているのか、常にアンテナを張り巡らせておくことは、自分の子供を守るためには、必要不可欠であると信じる。

自分の子供に限って、いじめの対象になるわけがない。いじめで子供がトラウマになるような精神的ダメージを受けることなど、有り得ないと言われる方もいるかもしれないが、最近のいじめの被害者は、勉強が出来ても、スポーツが出来ても、あるときまでは、クラスの中で認められる存在であっても、些細なことで、いじめの標的になることがあるという認識を親としては、持つことをお勧めしたい。

そして、ひとつ大事なこととして言いたいこと。
それは、いじめが起きたら、立ち向かうことが困難に思える状況であれば、その環境から、子供を逃す勇気を持って欲しいということ。

それは、不登校で学校に行かないことかも知れないし、転校することかもしれない、または引越しという手段かもしれない。

そして、そういう回避手段を選択することによって、勉強に支障が出るかもしれない。

しかし、学校に通わないければ、社会のレールから外れ、一生、日の目を見ない生活を送らないければならないという恐れから、万が一にも、子供の生命をリスクさらすことは、どんなことがあっても避けるべきではないだろうか。

たとえ、不登校になって、思うとおりに、中学で優秀な成績をとって、理想的な高校から大学に進学するというプロセスを経ることが出来なくても、高校を中退しても、努力すれば、大検で合格すれば大学に行けるのだから、親としては、子供の可能性を信じて、大きな心で、子供の支援をして、見守ることが必要だと思う。

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