いじめと不登校 その6

公立の小学校なり、中学校なりに、問題があったときに相談する際に、念頭に置いておく必要がある事柄について、記していなかったので、その重要性から、此処で述べていきたい。

それは、教育委員会という存在。

日本において、戦時中、または戦前は、文部省により軍国主義的な教育がなされた。そのような反省に立ち、戦後はアメリカの関与もあり、民主的な教育が行われるよう、教育制度が改められた。

そのような経緯もあり、教育委員会もある一定程度の行政からの独立性が与えられていたが、それが、責任の所在の不明確さ、隠蔽体質を温存しやすい組織を醸成することになった。

その体質は、2011年に大津市で起きた、いじめ自殺事件に如実に表れていたように、私は個人的には感じる。説明会見における、学校、教育員会の曖昧で無責任極まりない発言を見ていて、いらだちを感じた人も多かったのではないだろうか。

この事件を受けて、国は、教育委員長と教育長のいびつな関係を是正すべく、両職務を一本化して、責任の所在を明確化する方向性に進むこととなった。

確かに、教師という仕事は、社会的な影響力は、大きいし、学校の生徒たちへの影響も同様である。であるからこそ、将来の日本の社会を担う子供達の教育の重要性は論を待たないのであって、そのような認識のもと、高い志を持って教職に就く教師も少なからずいるはずである。

しかしながら、その一方、教職の収入に頼らなくても生計をたてることが出来る、先生は、ごく限られた人たちであって、家族をその収入で養っていれば、尚更のことだが、自分が関わる生徒に問題が起きて、責任を自分が取ることで失職できる教師は多くはいないだろうし、その責任を取ることにより、自分の教師としてのキャリアに傷をつけたくないと思うことは、当然で、これは何も教師に限らず、社会に存在する仕事の大半は、そのような性質のもので、殆どの社会人は、そのような意識を持ち自らの職務を遂行しているのである。

以上のような教育システムの理解により、子供の保護者としては、学校の先生、その背後に存在する教育委員会と、どのように付き合っていくべきかが、見えてくる。

まず、学校側に相談する際に最初に接触するのは、問題の相手の生徒がクラスメートであれば、クラス担任の先生ということになるので、学校側の責任指揮系統の確認が必要。

通常は、クラス担任は、何か問題があれば、その問題の大きさによって、副校長に報告、相談する前の段階として、学年主任に相談することになるかと思う。最初にクラス担任に相談する際気をつけなければならないことは、相談した内容を学校側のどの職位レベルまで報告することになるかどうかである。

いじめや、問題の程度が深刻な場合は、クラス担任の教師との面談を終える前に、相談した内容をその教師が、学校側で、どの職位レベルまで報告する予定であるかを確認することである。

問題意識の低い、または、なるべく問題を大きくしたくない教師、もしくは、その問題によってクラス担任としての責任追及が想定される場合には、上司への報告を意図的に行わない可能性があるからである。

もし、不幸にも、クラス担任が、其のように問題に正面から向き合わない、または問題意識が低い場合、問題の深刻度によっては、学年主任に話をすることをお勧めしたい。ただ、難しいのは、クラス担任を介さずに、学年主任に相談すると、直接的なクラスへの関与度、影響力の行使の度合いのより強いクラス担任の協力を得られなくなる可能性があることだ。

そのため、止むを得ず、学年主任の関与の必要性、さらには、校長、副校長の関与の必要性が認められるほどの問題の深刻度があれば、クラス担任、学年主任のプライド、立場、面子をつぶさないないよう、細心の配慮を払いながら、より高位の職位の教師に話をするようにした方が良いだろう。

 

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