車が好きのNAOです。
今回のクラッシックカーディーラーズは、フォルクスワーゲン ビートル 1960年式。
下はその紹介動画です。

このかなり、どっ古いビートルをリペアして、売りに出そうという企画です。
例によって、マイクが多分、ドイツまで買い付けに行き、自分でトレーラーに乗せ、イギリスのエドが待っている、ガレージまで持って帰ります。
もともとの、ボディーカラーは、クラシカルなブルーで、この1960年代のビートルの雰囲気にぴったりして、好きだが、マイクとエドの会話からすると、ペイントし直すつもりのようです。
みなさんご存知のとおり、普通の車のようにエンジンは、フロント レイアウトではなく、一番後ろに位置しているRRレイアウトです。
なので、前のボンネットを開けると、スペアタイヤしか入ってないが、フロント・スペースには、燃料タンクも設置されています。
そのため、給油のときには、このボンネットを開ける必要がありますよね。
フロントのボンネット下は、1960年式で、リペアも施されていないので、大分錆び付いています。
おそらく、そこも修理の対象の範囲となるように見えます。
でも、エドはボディーワークの修理もお手の物なので、簡単なボンネット内側のペイントは、サビ落とし、下地処理も含め、自分1人でこなしてしまいます。
こんな器用な人が身近にいたら、クラッシックカーの手入れに心配が無くなって良いのですよね。
添付の動画では、その後、後ろのエンジン・ルームの点検を始めました。
クランクの動き、ベルトのテンションのかかり具合などを、エンジンを回さずに、自分の手で触って確かめています。
確か、エドは、ビートルのメカニカルの部分については、専門的な知識を有しているので、メンテナンス・マニュアルをみなくても、すべて頭に入っているはずです。
そして、ディストリビューターのカバーを外して、ここもチェックしている。コイルは、問題ないだろうとの所見が出ました。
ビートルのスパークプラグは、エンジンがオイル漏れを起こしているような場合は、特にオイルをかぶってしまっていることが多いので、その状態が悪いときには、プラグの交換が必要になります。
また、彼は、年式によって異なるエンジンや、トランスミッションやサスペンションなどの足まわりの特徴、長所、短所、問題の起こりやすい箇所も把握しています。
エドが故障を直していくときには、段階を踏んでいます。
比較的、ダメージや費用がかさむ大掛かりの修理の可能性のある箇所は、最初の段階では手をつけずに、軽度の不良可能性のあるところから手を入れていき、点検を行います。
そして、複数の箇所を点検した上で、初期段階で、どのような故障の可能性が考えられるかを、1つ1つ丹念にチェックしていきます。
可能性を1つづつ潰していき、最終的にダメな場所を特定していくというプロセスです。
日本では、もともと、車のオーナーが整備工場に頼らず、自らメンテナンスを行うことは稀です。
ゼロヨンレース仕様
そのため、どうしても、整備知識が無い、ビートルのようなクラッシックカーの所有者は、数に限りのある、クラッシックカーの整備対応力のあるガレージに高いお金を払って直さなければならないことになりますよね。
車両本体価格も1960年代のビートルは、程度の良いもので200万はくだらないし、車検や整備費用も相当見込まれるので、維持費はそれなりに覚悟が必要。
それでも、その愛らしい雰囲気は、日本でも、おしゃれな女性をはじめ、多くの人に愛されているのは、元ビートルのオーナーである私としては、非常に嬉しいし、街中でたまたま見かけると朗らかな気分にさせてくれます。
車が好きのNAOでした。