マスタング 88年コックスタイプ式 クラッシックカー ディーラーズ

今回の車は、アメリカが誇る、名車マスタング。米国の代表的なマッスルカーである。

マイクは、2500ドルでこの車を、売却人の希望価格で買い取った。
最初にリアのディファレンシャルを修理した。

次に、エドが、クラッチを分解し、多板クラッチを外し、見ていくと、突起が付いたフリクション・プレートがケースの中に入っていた。この上に重ねるのが、フリクション・ディスク。穴の内側が、ギザギザになっていて、溝に合うように出来ている。これが、多板クラッチの中身の構造。

 

エンジンとトランスミッションをつなぐのがクラッチ。クラッチが滑ると動力が伝わらなくなる。これと同じ現象がLSDに起こっていた。

LSDを点検していくと、1枚目のプレートが欠けてしまっていた。これを交換して、LSDを修復した。

ファイナル・ギヤのギヤ比は変えることができるので、マイクがギヤ比を下げたいとの意向があった。それにより、性能の向上ができるからである。古い方のギア比は、3.08に対し、低くするパーツに交換した。

ギヤ比を変えるときの注意点としては、その変更に合わせ、正しくスピード・メーターが作動するようチューニングを行うことだ。走行時、実際のスピードよりも、低い速度が表示されれば、スピード違反で警察に検挙される可能性があるので、ここは、確実に修正したい。

ここまでの修理費用は、250ポンドで収まっている。

今度は、下廻りをチェックしていくと、エギゾースト・パイプの装着の仕方が適正な範囲をこえていた。変な溶接があったり、プロペラシャフトと接触して、パーツが損傷していたりと、ひどい有様である。

マニフォールドも一部つぶれていて、これも無理やりシャフトを通すためのものと思われた。
後ろの触媒コンバーターより後ろの部分は、すべて交換。プロペラシャフトとの接触も解消するように修理する。

エドは、マイクがエンジンのパワーアップのためのパフォーマンス部品購入で散財しないかを心配している。

スロットル・ボディ、エキマニ、コールド・エア・インテーク、アンダー・ドライブ・プーリー、88年式の5リッター・エンジンであれば、これらのパーツの装着で30馬力の出力向上が見込めるとのこと。

これらの部品は、マイクが訪ねた工房で作られていた。1本のパイプをコンピューター制御の機器で狂いなく、曲げをつけていく。複数のロボットを使い、複数のポートをマニフォールドにつくることもしている。
これらの部品の購入に大凡、700ポンド、1000ドルを使用した。

マイクは、このマスタングは、乗り心地が悪いと言っていたので、エドは、リアのショック・アブソーバーを交換することにした。このマスタングには、2つのショックが装着されていて、トラクションの向上と、パワーロスの軽減を図っている。

EGRプレートも交換。パワーアップが見込める。
アンダー・プレート・プーリーも交換。パワーロスをなくし、パワーの増加がみこまれ。

次にボディー・ワークを直していく。
バンパーにも塗装を施し、見た目を良くしていく。

マッスルカー初心者を対象としたチューニングをエドは施している。
ホイールは、ブラックのACコブラタイプ。

買取価格と修理費用を含め、5000ポンドかかった。

こうして、エンジンの吸排気系のチューニングと外回りの手入れをして、いざテストドライブ。

アーリンデール・スピードウェイにて、チューニングをした、このマスタングを走らせ、実力のほどを確認する。自慢の車で、1対1のドラッグ・レースを楽しむ場所。

対戦相手の車は、スリックタイヤを履いている、71年式7リットル超え、コブラジェット。オクタン価102のガソリンの臭いにエドは気がついた。

レースは、思いのほかの勝利。

今朝、映画を観た。モーガン・フリードマン主演、監督のムービー。浮気性の夫が、若い女と同棲している、トレーラーハウスに、スペイン移民の女性が、自分の車を夫から取り返すために、スーパーで知り合った、モーガン演じる映画俳優と乗り込んでいく。モーガンはそれをただ傍観しているだけで、その女性は、夫から力づくで、車のキーを取り返す。同棲中の女は、タバコの煙を燻らせながら、スペイン女性に、私は妊娠したのよと告げる。スペイン女性は、結婚5年だが、子供ができなかったのだ。彼女は、取り返した車を思いっきり後退させて、同棲女のグリーンのマスタングのサイドボディに突っ込み、若い女は覚えておきなさいとの捨てゼリフを吐く。

アメリカで成功した俳優と、スペインから移民してきて、スーパーのレジの仕事をしながら生計をたてる生活をしてきたが、夫は若い女にいれこみ、妊娠させてしまう。これからの生活に何ら希望を持てない彼女に、まーガン扮する俳優が、君は、まだ25才で人生を諦めず、自分の可能性を信じて、これからの人生を歩むべきだということを諭す。

これまでのモーガンの出演している映画は、社会の暗部にフォーカスするだけのものが多かったような気がするが、貧富の差が大きく、たくさんの人たちが希望を失い生きているのを見て、彼がそういう人々を励ます映画を作りたかったのではないだろうかということを考えながら、私は、この映画を楽しんだ。

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ホンダ S2000 クラッシックカー ディーラーズ

マイクは、ホンダS2000を3000ポンドで買い取った。

しかし、ハンドリングに不具合があるようで、この買値が妥当だったかは、エドに見せてからでなければ、分からない。

イギリスでは、ホンダのパーツの入手は、それほど簡単ではないようで、パーツの交換にどれくらいの費用がかかるか、分からないのが不安要素になっている。

その点、ここ日本では、中古、新品ともに部品を手にいれることは、難しくないし、輸送費もかからないので、イギリスで入手するより、お金が掛からないで済む。

マイクが修理前に、運転している限りにおいては、ハンドリング以外では、エンジンに問題は無いようで、ハンドリングの調整さえ上手くいけば、買値よりも大幅に高値で売れることをマイクは、見込んでいる。

オープンにして、走るS2000は、とても気持ち良さそうだ。うらやましい。

エドの待つガレージにS2000を停め、クラクションを鳴らすとエドがお出迎え。
エドは、コンバーチブルが好きなので、今回、S2000を自分が手掛けることを喜んでいる。

ボンネットを開けると、エンジンルームはお世辞にも綺麗とは言えない状態。しかし、エドは、ラジエターの
錆びたブラケットなどを交換すれば、問題ないと考えた。

ボディカラーは、オレンジメタリック。とても目立つし、スポーツカーらしいが、好みの分かれるところ。

スペシフィケイションは、240馬力、2リッター、ノーマルアスピレーション。カムが切り替わることで、エンジン回転数は9000回転まで吹け上がるV-TECエンジン。

本来であれば、その圧倒的な加速感が感じられるが、それが、このマイクが今回買い取った車にはない。
その不調により、3000ポンドの安値で買うことが出来たというわけだ。

シートはレザー。
シフトノブは交換することに。

ディスチャージ・ヘッドランプのカバーは曇っているので、交換する。
アルミホイールも傷んだところを補修することにした。

手入れする箇所が多くて、エドは少々、やる気を失った。

エンジンの不具合をチェックするために、エドは、診断機をつないだ。機器は、エギゾーストの排ガス
センサーの故障を示したので、交換を行い、インストゥルパネルのエラー表示は消えて、問題は解消したが、
更なる点検を進めていく。

バルブを見ていき、油圧制御に問題のあるところがないかを探っていった。Oリングとシールの交換で不具合を解消。VTECは息を吹き返した。費用はたったの20ポンド。

ステアリングの調整も行い、エドのチューニングは、無事に終わる。

投稿日: カテゴリー

VW フォルクスワーゲン スィング クラッシックカー ディーラーズ

VW フォルクスワーゲン スィング クラッシックカー ディーラーズ

マイクは、アメリカ、カリフォルニアのガレージ拠点から、オレゴンの車の売主のところに2−3時間のドライブでたどり着いた。

今回の車は、ビートルをベースにした、軍用車のスィング。

売り手はかなりの強気で、無理に売らなくて良いから、8000ドルの売値からは、一切ディスカウントをしないと言う。

プロのカーディーラーであるマイクもたじたじで、珍しく、売値の交渉で値下げをせずに、売り手の言い値の8000ドルで購入してしまう。

この車は、見た目にはあまり問題がなかったが、運転していると、街中で突然エンストしてしまうという致命的な故障があり、メカニックのエドは、まず、そこから修理に取り掛かる。

この時代のビートルは空冷エンジンであるため、冷却装置としてのラジエターが無いため、エンジンを車体から取り外し、エンジンスタンドにエンジンをつるしたまま、エンジンを点火することにした。

イグニションを点検したものの、問題は見つからず、次のステップとして燃料供給システムのチェックを行った。

ディストリビューターをチェックしたところ、サビがあったので、ポイントレスのパーツに交換。

そして、オートチョークの確認。エンジンをかけ、12Vの電流が流れると、バイメタルを温めることにより、バイメタルが開く。バイメタルを温めチョーク面が開けば、エンジンが温まる証拠になる。

そして、エンジン点火のタイミングを調整するため、ディストリビューターを合わせていく。

キャプレターとの間の緩衝器が上手く機能しないことが、エンストの原因になっているとのエドの見立てで点検を進めていく。

エンストの原因は、エキゾーストにもあったようだが、VWに詳しいエドは着々と修理を進めて、エンジンのトラブルを難なく解決。流石としか言いようがない。

次にブレーキの不具合を直す。そして、車のブレーキはドラムブレーキで制動力が弱いため、ディスクブレーキを入れることにした。理想的なアップグレードだと思う。ドラム式では心もとないし、フェード現象を予防することでリスクを回避できる。

ブレーキ液も当然交換する。ディスクブレーキのセットはドイツ製で2000ドルと安くはないが、売値に転嫁できれば問題ないとの判断が為された。もともとは、カルマンギア用のものをスィング用にモディファイしたキットだ。

外見上は、ディスクブレーキに交換したことは分からないが、安全性は大幅に高まった。

ヒーターも故障していた。サーモスタットをチェックした。100ドルのドイツ製パーツを交換したが、問題は解決せず、さらなる点検を進めていく。ヒーターにガゾリンを送るポンプが作動していないことが判明したので、ポンプを購入し、機能するかをチェックし、ついに直った。

投稿日: カテゴリー

マセラティ ヴィトルボ クラシックカーディーラーズ

 

今回の、クラシックカーディーラーズは、マセラティ ヴィトルボだ。

昔のマセラティではあるが、まだ、往年のオーラが漂っているのは、さすがマセラティというところ。

売主は、サンフランシスコ在住のアメリカ人の未亡人で、亡くなったご主人が大切にしてきた車を手放そうとしていた。ガレージに15年も眠っていた車だった。

 

 


しかし、あまり、お金には頓着しないようで、無料で買い付けに来たマイクに譲ろうとしていた。


一切お金を支払わずに、車を受け取ることには抵抗があったようなので、船のクルーズ旅行を計画していた


その未亡人のツアー代金を支払うことで、車を譲渡してもらうことで、取引は無事成立となる。

 

 

この車には、ある特徴があった。
これまでの数々の車と違い、何と、車の動力源は、ガゾリンエンジンではなく、電気だった。
車の年式は、1973年式だった。

エンジンは、トラクターのものが採用されていて、馬力が十分ではなかったので、交換することになった。
最近では、クラシックカーを電気自動車に改造することが流行っているとのことだった。

 

 

内装は、豪華な革張りシートで、いかにもイタリア車らしく、ゴージャスな雰囲気で、マイクも大喜びした。


ただ、少し汚れがあったので、マイク自ら革シートの手入れを行った。まずは、オイルをぬり、その上に黒のビニールカバーをかけて、外にだし、日光にあてることで、熱し、オイルが革に馴染み、中の汚れが浮き出ることを狙った。

それから、頃合いを見て、シートのカバーを外し、オイルと汚れを拭き取り、見違えるほど革が美しくなり、マイクの狙い通りとなった。

エドは、パワーアップを目指し、バッテリーの交換をすることにした。それにより、航続距離も大幅にのび、100キロ以上の走行ができるようになった。

 

 

モーターも交換すると、馬力は100馬力に満たないが、トルクが強く、ガソリン車と異なり、アクセルを踏み出した瞬間から最大パワーを発生するのは、電気自動車の特徴であり、あっという間に100キロを超える時速に到達した。

   

 

テレビ画面で見ている私にも、その圧倒的な加速が確認できたことから、車に実際に乗っていた、エドとマイクの体感速度はそうとう凄かっただろう。

 

 

1960年代のフォルクスワーゲン・タイプ2を電気自動車に改造したオーナーに、マイクが試乗させてもらっていた。馬力は、電気動力に交換することにより、倍増したというから驚く。

 

 


このオーナーは、現行モデルのVW GTIや、ポルシェを音もなく追い越すのは快感だとのたまった。

 

 

マイクは、結局、このオーナーから、マセラティの改造車がマーケットで売れるかどうか、アドバイスを求めていたが、

2万ドルの改造費用をかけても売れるだろうと言ったので、マイクは、それだけのコストをかけて、改造することを決定したのであった。

投稿日: カテゴリー

コブラ AC Cobra クラッシックカー ディーラーズ

 

コブラ
AC Cobra
クラッシックカー ディーラーズ

 

今回のクラッシックカー ディーラーズは、コブラだ。
その特徴的なフォルムで一見して分かる。


フロントマスクは独特だし、トップはオープンなので、判別しやすい。





上の動画では、マイクが直線のテストコースで試運転している。飛び出しなどのリスクはないが、軽量化されたボディに6リッター超のエンジンを積んでい

るモンスターカーであるので、4点式のハーネスは必須。





マイクは、結構運転の技術はまあまあのはずだが、シフトチェンジのときに、わざとかどうか分からないが、車体の挙動が不安定で左右に振られている。

トラクションの
コントロールが思ったより難しいのかもしれない。



それでも、このコブラのドライビングは、シフトフィールも含め、万人が楽しめるものだとマイクは言い切っている。





圧倒的なトルク感、加速感はほかの車では感じられないものだ。これだけ加速できる
場所は限られるかもしれないが、オープンの開放感、加速の刺激、余裕のあるパワーは、乗り手を魅惑する
ものがある。





しかし、これだけのパワーがある車の場合、タイヤのチョイスには気を遣う。グリップがしっかりしていないと、車の挙動の制御が難しくなる。





マイクはテスト走行中、興奮聞きでエキサイティングと叫んでいた。
ブレーキングでは、白煙がもうもうとたちこめる。

マイクは、修理を前提に売り物になるコブラを探し始めるが、本物は値が張るのでレプリカの車を探すと
おあつらえ向きのものを見つける。





ボディーはどうやらファイバーグラス製で、エンジンをかけると、甲高いうなりをあげる。迫力あるサウンドだ。マイクは大喜び。

内装は、ダッシュボードを含め、レザーで仕上げてある。オーナーのこだわりが感じられる。





早速、試運転すると、マイクはクレージーな加速感だと、悲鳴に近い声をあげ、悲痛な面持ちで叫んでいる。

迷いなく、そのコブラを購入し、持ち帰るが、排気ガス規制にひっかかるリスクが包含されていて、もし
試験に合格しなかれば、マイクたちはロスを被ることになるのだが。





エンジンはシボレーのD8を積んでいる。
排気ガステストに合格するため、エドはエンジンのチューニングを開始する。

まずは、ガソリンの燃焼効率を上げるため、調整をはじめた。

投稿日: カテゴリー

フェラーリ275GT4BB BMW507 クラッシックカー コレクション

フェラーリ275GT4BB
BMW507

この番組は、ディスカバリー・チャンネルで放映されている、主にクラッシックカーを取り扱うディーラーをアメリカ、コネクティカットで経営しているウェインにフォーカスした番組だ。

彼の扱うクラッシックカーは、様々ではあるが、殆どが、最低でも5百万円以上の価格帯である高級車の部類。1つ、2つ桁が上がるような車も珍しくはない。

 




  

一般の人たちが買えるような値段ではないから、非日常的な場面が出てくる。例えば、高級車しか出店されない、アメリカの車オークション。

昔のフェラーリやポルシェが数千万円で落札されることもあるし、アメリカの自動車黎明期に生産されていたような、どっ古いフォードなども出品されている。

金持ちの趣味で購入されるような車がウェインが扱う車種である。

今回は、2台の車が取り上げられている。

1台目は、フェラーリ275GT4BB。1967年式。ピニンファリーナのデザイン。4カム。価格は1億4千万を超え、最近、その人気から、値上がり傾向にあり、ウェインは、クライアントには、出玉があれば、すぐに押さえることを推奨した。 

 

 

ウェインは、イギリス人のクライアントからの依頼を受けて、この車を探していたところ、他の知り合いのディーラーから、この車が売りに出ているとの情報を受け、車両のステイタスを確認した上でクライアントに連絡をすると、このクライアントは実際に、この車を見ることなく、購入を即決したため、ウェインは、この車を押さえた。

この車に乗り、アメリカ、パームビーチで開かれるフェラーリの祭典『カヴァリーノ・クラシック』に出展するため、クライアントに代わり、そこへ車で向かう。

道中、ブレーキが不調になり、発煙するも、高速の路肩に車を停め、車に付帯していた工具を使い、難なく処置をしてしまうところは、流石としか言い様がない。お見事である。

 

カヴァリーノ・クラシックのコンクールでは、車のオリジナリティー、即ち、車体が発売された当時の状態をどれだけ忠実に保持しているかが、審査の重要なポイントとなる。

見た目の美しさも大事な点で、ボディの状態、塗装、凹みの有無、
ライトなどの機能の可動性。更には、室内のアナログ時計が動いているかという点まで審査の対象になる、実に細部にわたる基準への
達成度が調べられていく。

  

 

ウェインが目標としているプラチナ賞を獲得するためには、95点以上を得る必要があり、簡単ではないが、ウェインは、クライアントを喜ばせるために、入念なメンテナンスを行い、準備を整えた。

そして、目出度く、賞を獲得するのである。

 

 

クライアントは、その車、フェラーリ275GT4BBが持つ、麗しいデザインと品格に惚れ、この車を所有することにしたのであった。

2台目の車は、BMW507。
ブルーメタリックのコンバーチブルで、当時、252台の限定販売であった。その希少さと人気から市場に出てくることはほどんどなかったが、ウェインのネットワークにより、顧客のために、とうとう、
この車を手にいれることが出来た。

 

 

クラッシックカーではあるものの、その走りは健在で、乗り手を魅了する。経験豊かなウェインも納得の走行性である。見てる私も画面から、その魅力に引き込まれた。

この車もコンクールに出展された。審査方法はフランス式。クラッシックカーにありがちな、車体のゆがみ、塗装の状態、凹みがあるかなどが、審査の対象になる。

 

 

結果としては、納得の優秀賞である。

コンクールを終え、ウェインは、コネクティカットへ帰途についた。

投稿日: カテゴリー

シトロエン DS クラッシックカー ディーラーズ

シトロエンDS

マイクは、フランスはリヨンから距離にして、80キロほどのところに住んでいる、シトロエンDSのオーナーに商談のため、車で向かっている。フランスの緑豊かな田園風景を抜けて、オーナーのところに辿り着く。

車は、明るい感じのブルーで、とても綺麗だ。塗装の状態も良さそう。一目見て、マイクは、今回の車を気に入って、とても喜んでいる。そして、その感情をボディラングエージで体現している。

オーナーは、まだ若そうに見えた。20代から30代くらいに見えたが、欧米人は日本人と違い、20代でも大人びて見えるので、見た目で判別するのは容易ではない。

マイクは、ほとんどフランス語が話せず、売り手側のフランス人も、英語はほとんど話せない様子。イギリスとフランスは、近いところでは、ドーバー海峡を隔てた距離しかないほど近い隣国同士だが、両国とも自国の文化、言葉には非常に高いプライドを持つ、お国柄である。

確かに、日本と韓国も海を隔てているものの、近隣の国同士ではある。しかし、そうではあっても、多くの日本人が韓国語を自由に操れるわけではないし、その逆もまた然りである。

マイクは、車両の状態を、手振り身振りで、オーナーに確認し、テストドライブの許可を取り付け、シトロエン、
(昔のウルトラ警備隊の車両に似ている)を田舎道で走らせていく。油圧で制御された独特なサスペンションが織りなす走行性は、マイクを笑顔にする。マイクは、とても、このDSを気に入り、購入交渉をすることを決断するのであった。

https://youtu.be/GoMYvDtBW18

私の目から見ても、この車両は、とても魅力的である。日本車には無い、独特のデザイン、フォルムはとても良い。ひと昔の車ではあるが、それを超えた、人を惹きつけるものを感じる。

25年前に海外でホームステイしていたときに知り合った、年上の男性に知人は都内で自営の仕事をしている人であったが、その当時では珍しい、シトロエンのワゴンに乗っていた。オシャレなデザインで、いかにもフランス車という雰囲気が漂い、女性受けが良ささうだった。その車で、女性2人と私も乗り込み、スキーに行った。場所は、新潟県の苗場スキー場。

人の良さそうな感じではあるが、マイクは、購入後の売却価格を念頭に、修理費用を勘案して、オーナーとの購入価格交渉を3000ポンドを提示することから始めたが、
フランス人のオーナーは、まったく応じる気配がなく、交渉の行方にやや難しさが感じられる。それもそのはず。
イギリスでこの状態の車を買えば、価格は5000ポンドくらいにはなるからだ。それに近い相場観をオーナーは持っていたに違い無い。

しかし、オーナーも売りに出しているのには、現金を必要とする理由、または、マイクには話していない、隠れた車両の不調に嫌気がさして、売却を望んでいることもあり得るわけで、マイクとしては、それらの可能性を考慮しつつ、買い付け価格の交渉を慎重に進めていった。

そして、3800ポンドでオーナーは了承し、売買が成立するのであった。

マイクは、シトロエンにそのまま乗り込み、フランス国内を自ら運転して、ドーバー海峡に向かった。その道中の景色を見ていると、とても美しかった。あんな道をドライブ出来たら幸せだなと私は思った。いつの日か、フランスの素敵な車で、素敵な女性と楽しくドライブを楽しんでみたい。おいしいワインや、食べ物を堪能しながら。

Citroen DS

そうして、マイクは、メカニックのエドがいるガレージにその車を持ち込んだ。

マイクは、英国に戻る途中に、車を停車したとき、オイル漏れが発生していることに気づき、エドに点検してくれるよう頼んだ。

早速、点検をすると、サスペンションがオイル漏れを起こしている可能性があり、その箇所を見てみると、サスペンションのパーツがダメになっていたので、中古品に交換した。レギュレーターとアキュムレーターの交換。交換後は、エンジンをまわし、異音が無いかをチェックし、異常が無いかを確認した。

エンジンオイルと、オイルクリーナーも交換し、部分合成オイルを注入した。

更に、点火プラグとプラグコードを新品に交換。

エアクリーナーには洗浄を施す。

フランスから輸入した車ということもあり、イギリス国内で走行、売却するためには、英国の車検に合格する必要性があるので、ボディの状況を確認。ボディが錆び等で車体の剛性に問題がある場合、車検を通過出来ないからである。

車体の剛性に影響を与えるような致命的な錆びなどのダメージを調べるためには、このシトロエンDS
の場合、ネジ止めされているリアフェンダーを外せば、簡単に車両本体のボディ状況を確認できる。マイクは、この点検の仕方を知らなかったので、ボディが重大なダメージを受けている可能性もあったが、幸いにもエドがフェンダーを外した限りにおいて、其の様な損傷は見当たらなかった。

次は内装に取り掛かる。シートに破れがあったので、マイクがシトロエンの専門業者から、車体カラーと同じ、ブルーのシートカバーを調達した。それをエドが、まずは、カバーを交換しやすいように、シートを車体から外し、
カバーを付け替え、以前のものとは見違えるような内装に変身を遂げた。

また、フランスは道路を通行する際、右側通行のため、ヘッドライトの光軸がそれに対応したものになっているため、英国が日本同様の左側通行になっていることに合わせ、ライトの交換を行う。

最後に、錆びたドアミラーを交換し、エドの修理は完了した。

ついに、シトロエンDSを車検場に持ち込み、点検を受けた。ボディの状態、溶接、ライト、フットブレーキ、サイドブレーキ、そして、排気ガスのチェックだ。無事、問題無く車検を合格し、エドは、ほっとした。

今回、3800ポンドで購入した車両本体と修理費用(エドの修理工賃は、いつもの通り、入っていない)を合わせ、合計で5200ポンドかかったが、7250ポンドの売値をつけ、最終的には、7000ポンド
で売却した。

投稿日: カテゴリー

アルファロメオ スパイダー クラッシックカーディーラーズ

このアルファロメオ スパイダーは、年式としては、1970年代と思われる、クラッシックカーだが、実に美しいボディラインだ。

いかにもイタリア車といったデザインで、幌を開けたオープンの状態では、更に、その美しさが引き立つ。

女性にも人気のあるボディワーク。オープンにして、女性が髪をなびかせながら走る姿は、実に綺麗だ。

友達が、客室乗務員と結婚することになり、披露宴に招待された。新婦の同僚の客室乗務員が招待されていて、このクラシカルなロメオのスパイダーで式の会場に乗りつけた。オープンにした真っ赤なアルファロメオに乗って颯爽と現れた。綺麗な女性が乗ると、やはり様になると思った。

この年代のスパイダーは、フロントスクリーンの角度が鋭角ではなく、立てた状態、90度に近い形で取り付けられているので、現行のスパイダーや、他のオープンかーよりも、ドライバーが運転するときの、開放感が圧倒的に大きいのは特筆すべき特徴。

オープンカーの開放感が、より大きいものを好む人にはオススメである。

先ほどのスッチーは、披露宴で余興を披露してくれた。多分、同僚のスチュワーデスの結婚式では定番のもののようだった。客室でのアナウンス風に、結婚する2人をユーモラスに祝福するコンセプトだった。よく考えるものだなと思い、感心した。

ディスカバリーチャンネル、クラッシックカーディーラーズ(wheelcardealers)の映像を辿る。

メカニックのエドは、まず、ボディーワークから手をつけていく。フロント部分が柔らかくなっているのを
手触りの感触で確認。その後、ボンネットをグラインダーや、ヤスリを利用しながら、ボディーの表面を整えていき、くぼみには自らパテ処理を施す。

ボンネット全体を、塗装を行う前の前段階として、既存の塗装を剥がしていく。

その後、エンジン調整のため、ラジエターなど周辺のパーツを取り外しにかかる。そうして、マニフォールドを取り外し、ガスケットの状態がボロボロであることを視認し、古いガスケットを綺麗に剥がす。そして、シーリング剤をマニフォールドの接続部分の表面に塗布した後、あらかじめ購入してあったパーツを取り付ける。

マニフォールドを元の場所に再び取り付けたあとは、ラジエターの冷却水も新しいものに交換した。

次に、ドライビングシート下のフロアの状態を点検すると、サビで所々穴が空いている状況。この年代の車には、よくあることのようで、エドはそれ程驚くことなく、却って、それほど深刻なものではないとの給う。いまどきの車の常識からは、到底信じられないような感覚ではあるが。

フロア補修のために、錆で腐食した部分を切り取る。そのあと、そこにあてるスチール板を加工し溶接して
穴をふさぐ。感心するのは、エドの器用さ。ただ単に、メカニカルな整備だけでなく、溶接、塗装前のボディーワーク加工と、何でも、こなしてしまうところ。

こうして、エドは、アルファロメオ スパイダーの補修を終了し、次のオーナーに売却するのだった。

投稿日: カテゴリー

コルベット スティングレイ C3 クラッシックカー ディーラーズ

コルベット スティングレイC3は、アメリカでは、昔から人気のある、名車中の名車。

このコルベットのC3は中でも、その特徴あるグラマラスなボディで、とても魅力がある。私は、個人的に、このコルベットが大好きだ。

私は、子供の頃、よくハワイに行ったが、このコルベットのデザインは目立っていて、すごくカッコ良かったことを覚えている。

マイクは、この車を米国は、テキサスで個人の所有者から買い取った。カラーは、ゴールドメタリックで少々派手目ではあるが、このカラーがとてもぴったりしているのは不思議である。

ボンネットを開けると、オリジナルのエンジンであることを証明するプレート、そして、綺麗に整備されたエンジンルームが露わになった。

このスティングレイは、Tバールーフで、マイクは売り手から試乗をさせてもらい、テキサスの道路に繰り出す。上のルーフを外して運転するマイクは、とても気持ち良さげである。テキサスの道も、ひらけた景色、適度なワインディングは、快適そのもの。心地良いV8エンジンのサウンドが響いてくる。

そして、試乗を終えて、コルベットを売主のガレージに滑りこませたあと、買い付けの交渉を行う。マイクは安値からネゴを開始し、徐々に売手の希望に近い金額に近づけていく。交渉は、1万7千ドル(米ドル)で成立する。

しかし、このアメリカ人の売手のガレージの広さは、大変うらやましい。映像をよく見ると、奥にはドアがついた書斎スペースまである。中までは見えないが、さぞ快適な空間だと、お見受けした。シボレー・コルベットの隣には、これまたクラッシックなピックアップトラックが鎮座している。このトラックは、ボンネットが開いていて、どうやらメンテナンスの最中のようだ。しかし、おそらくは、この2台は趣味の車で、家族で乗ったりする車は、また別にあるというのが、普通のアメリカ人の生活スタイルだ。

また、ガレージ内の壁には、メンテナンス用の道具がかかっている。その種類も多い。

さて、マイクはこの車を持ち帰り、エドに修理を依頼する。マイクは試乗しているときに、エンジンパワーの不足と、ブレーキに何らかの障害があると感じ、それらをエドに伝えた。

このコルベットC3は、1964年式で、かなり古く、前のオーナーのメンテナンスもなかなか隅々まで行き届いていたわけではなさそうだ。エドは、パワーの不足の原因と思われる箇所を1つ1つ丹念に点検していく。プラグコード、そして、ディストリビューター。ディストリビューターはキャップの汚れを除去し、点火時期の調整を行った。

パワー不足は、爆発していないシリンダーがある可能性に因るものであることを想定しながら、それらのチェックも進める。

エアクリーナーも交換。

そして、ブレーキシステムの不具合は、ブレーキのトルク計測で、前輪の左右の制動力の差によるものと断定し、調整を行った。

内装では、コンソールにあるアナログ時計も修理した。

カーボンファイバーを塗り直し、外れていたクロームバンパーも元に戻した。

ルーフの幌は、外注し、プロの専門業者に依頼して直してもらう。

こうして、コルベット スティングレイC3は、V8 300馬力をひねり出すエンジンパワーを取り戻し、4万5千ポンドの高値で買い手がついた。

投稿日: カテゴリー

イギリスの名車 モーガンの魅力とは? 

イギリスの名車、モーガン。

イギリスの自動車メーカーは、実に多くある。
自動車製造の歴史は、実に長い。

そのため、日本では、あまり知られていないメーカーや、車がイギリスにはあるのだ。
その数ある中の1つがモーガンだ。イギリスでは、名門として、あまりにも有名。
今回はこの車を紹介したい。

モーガンは、1910年代に、イギリスで創業されて以来、家族経営を行い、ほぼ手作りの工程で車体は組み上げられる、実に味わい深く、温かみが感じられる車だ。

特筆すべきは、伝統的に現在のモデルにおいても、フレームを木製で製造していることである。
そのため、多湿な気候である日本においては、モーガンのオーナーは、湿気を避けるために、車庫で保管することを求められることは、言うまでもない。

 

イギリスも雨が多い国ではあるが、自宅は屋根付きのガレージであることが多い。これは、住宅事情が関係しているからだけではなく、自分のガレージで、自ら、ある程度の整備をすることが前提になっていることも理由ではあるが。

整備ということを考慮すると、ある程度の知識と腕があれば、このモーガンは自分でも整備ができるような構造にはなっている。貼付の動画でエドがエンジンを車体から外しているシーンが紹介されているが、何箇所かのボルトを外して、慎重にリフトアップしてエンジンをドライブシャフトから外している。車体を持ち上げる際には、どこかが、まだ完全に外れていないがために、ボディを損傷してしまうリスクはついてまわるわけではあるが。

確かに、日本では、エンジンを自宅のガレージで外して、自ら整備するような人は、かなり少ないとは思うが、イギリスでは、自宅車庫にエンジンを外すときに利用するクレーンがある家も多いから、車文化という点においては、日本とは、かなり環境が異なる。

では、このモーガンの魅力とは何だろうか。それは、1910年以来、ほぼ原型をとどめている、そのクラシカルなフロントマスクと、車体デザイン、同様に今の車にあるような無骨さがない、温かみがあり、且つクラシカルな計器の数々。クラフトマンシップに支えられた、ラグジュアリーなシートや、ウッドなどの内装。

現在販売されているモーガンは、そんなクラッシックなイメージを裏切るようなシャープなハンドリングと加速感が味わえる。オープンで疾走するときのスピード感、爽快さは、他の車では味わえないものだ。

他のイギリス車としては、ロールスロイス、ベントレーは有名だし、都内では良く見かける。プライベートでもビジネスユースとしても利用されている、風格ある高級車で、独自のポジションを持っていて、経済成長に勢いのあるアジア、特に香港では、税金対策のために、富裕層がこぞって購入しているらしい。価格帯も2千万円以上とかなり値が張るプライスではあるが。お金はあるところにはあるものだ。

それから、日本では、やはり人気のジャガー。私の家の近所では、内科や、整形外科の開業医が所有している。1台は、ブリティッシュ・グリーン、もう1台はメタリックだ。その昔、ジャガーのEタイプが流行っていたが、この車は名車と言えるほど、外観が美しい。フロントからリアエンドにかけて流れるようなボディラインは、女性の体の線を表現しているような滑らかさと麗しさがあり、見ている人を魅了する。確か、エンジンもパワフルなV型ではなかったかと記憶している。

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